ピンク~カラーセラピー色の意味と色彩象徴
ピンクの色の意味
特定の色に惹かれる・気になる時には「心理的な意味」があります。
ピンクが気になる時の心理的意味(ポジティブ) |
ピンクに惹かれる時は、ピンクの「可愛らしい」「優しい」ムードにシンパシーを感じている時かもしれません。誰かからの「愛情」や「優しさ」に包まれていたり、自分が誰かに「優しく愛情深く」なっている時、「愛情の受け渡し」の意味を持つピンクに引きつけられます。
カラーセラピーでは、ピンクは「赤(能動性・アクションを起こす)」と「クリア(神の光・強烈な拡散)」を含むと考えられています。 ピンクは身近な人から遠くの人・生き物全てへと「愛情を拡大」し、より遠くより広くへ「自然に愛を放出」し続ける「与える愛」の色でもあるのです。
自分の中にある「愛情のパワーの強さ」に気づき、愛を「行動(アクション)」へ替えようとしている時、ピンクはただ「可愛らしい」色ではなく、「強い能動性と覚醒」のパワーでサポートしてくれるのです。
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ピンクが気になる時の心理的意味(ネガティブ) |
ピンクは「無邪気さ」「甘さ」を意味する色ですが、過剰にピンクに惹かれる時は、困難や課題を乗り越えたり、大人としての責任を負うことを厭い、いつまでも「護られる側」でありたい・「庇護者が欲しい」「愛されたい」などの「甘え」や、「ファンタジックへの逃避」に意味が変わります。
「繊細さ」「傷つきやすさ」を抱えるピンクから見ると、現実世界は厳しすぎるのかもしれません。
しかし、本来のピンクは「与える愛」の色。 「愛を乞う」裏側には「愛したい」気持ちも隠れているはずです。 厳しい現実の中でも、まずは近しい相手に「愛を与えてみる」こと。身近にある「優しい気持ちのやり取り」に触れること。究極には「自分で自分に愛を与える」こと。
そして、非現実ではなく現実的な「愛への積極性」が、「愛情の受け渡しのバランス」を是正してくれるのではないかな、と思います。
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ピンクの色彩象徴~カラーシンボル
愛と女性性、目覚めと誕生の色。
ロココ美術ではフランス王室の色である「青」が印象強いですが、ルイ15世の公妾だったポンパドール夫人はピンクも愛し、彼女がパトロンとなったセーヴル窯では 「ロゼ・ポンパドール」 というピンクが用いられました。
「高い審美眼」を持ち、「美しいものを愛し」、自身も最期まで「寵愛を受け続けた」ポンドゥール夫人には、確かにピンクのイメージが似合います。
ピンクには人を引き寄せる魅力があるのです。
ですが、富裕層とはいえ平民の出自でありながら王室の公妾として伸し上がり、更にはルイ15世に政治的な影響を与え続け、フランスとオーストリアの同盟を提言するなど、ただの美女ではない側面がポンパドゥールにはあります。
カラーセラピーではピンクは「可愛らしさ」「女性らしさ」の他に、「レッドにクリア(光)が入るレッドの意味が強まる」という解釈があります。
たおやかな外見の下にある、「向上心」や「意志の強さ」、「男性性」など、時に悪女と呼ばれるポンパドゥール夫人がピンクを愛したのは、そういう意味でもしっくりときます。
ピンクは、ただ「愛を乞う」色ではなく、レッドの「自らそれを勝ち取る強さ」も持つのです。
ゲーテ研究家であり、人智学協会を設立したシュタイナーは、ピンク(桃花色)は「人間の肉の色」であると述べています。シュタイナーは 緑を「心魂が引いた生命の死の色」 桃花色を「心魂の生命の色」 と記述していますが、緑は時としてカビの色、屍の色として嫌われることがあります。
比べてピンクの肉は如何にも瑞々しく、心魂の存在を感じさせてくれる気がします。
ピンクは、女性性であり男性性であり、子宮の色であり、肉体の色であり、生命の誕生…強烈な目覚めのエネルギーを持つ色なのです。
ピンクの意味と色彩象徴 ©2015 ホワイトターラ主宰 金山知佳子