カラーセラピーとはなにか?
ボトル型カラーセラピーシステムは、1980年代イギリスでスタートしました。
1984年 オーラソーマ(オーラソーマは「カラーセラピー」とは自称しませんが)
1991年 オーラライト
1996年 アヴァターラ
「英国式カラーセラピー」と総称されるシステムです。その他のシステムは(基本的には)これらのシステムコンセプトをピックアップし独自性を加えて創作されています。
カラーセラピーの歴史
1)始まりは原始。そしてシャーマニズム
アルタミラやラスコーでは洞窟に彩色壁画が描かれ、彩色の痕跡が残る遺体は世界各地で発掘されています。明確な意図は謎のままですが「色とヒト」は原始から密接な関係を築いてきました。
古代、人類は太陽の「光」や虹の「色」を積極的に利用しはじめます。
日光浴は古くからの治療法です。
太陽の「光」、虹や植物・鉱物など自然物の「色」は「目で見てわかる」特効薬でした。
人間が自然物の色を食べたり・肌に塗ることで「治療・処方(カラーヒーリング)」を行った歴史は長いのです。
2)自然物の色のイメージの象徴化
紀元前には、各地域固有の思想や宗教に「光と色の象徴性(シンボル)」が活用されはじめます。
古代エジプトからギリシア哲学に受け継がれた四大元素や、春秋戦国時代に確立された陰陽五行など、世界各地の思想・宗教・文化に「色」の象徴が記録されています。
カラーセラピーの「色の意味」は主にこの色彩象徴をベースにしています。
3)心理学・精神分析の誕生
19世紀、「心を計測する科学」として哲学から「心理学」が生まれます。
フロイトやユングなど精神分析医が登場し、「心の奥底(潜在意識)を投影する」投影法テストが登場します。
20世紀には、IACC創始者Drフレイリング、フェイバー・ビレン、マックス・リュッシャー博士など著名な色彩研究者たちが「色が与える心理的効果と生理的効果」を研究し、選択した色で心理分析を行うカラーテストが作られました。
リュッシャーカラーテストは、英国カラーセラピーの創始者たちを「選ばれた色は、選んだ個人の心理状態を表す」と確信させました。
リュッシャーキューブテストは上下2層(意識・潜在意識)・左右(過去~未来)の時間軸でボトルを分析するベースになりました。
カラーセラピーの診断コンセプトや「チャクラバランス」は、ユングの分析心理学やマズローの人間性心理学の影響を強く受けています。
4)カラーセラピーの誕生
20世紀後半、1)2)3)をコンパクトにシステム化した「カラーセラピーシステム」がイギリスで誕生します。
・古代シャーマニズムから受け継がれた「自然の光と色で人を癒す」特徴
・宗教象徴学的な色のシンボル
・そして19世紀以降の心理学・精神分析
それらを包括した、"新しい時代"のヒーリングセラピーとして生み出されたのです。
カラーセラピーと光 「色は光」
イギリス式のカラーセラピーは「光を透過するガラスボトル」に「色のオイルやウォーター」が入っています。
「ただの色水」ではなく、太古から人類と共に地上に生き、人類を癒し続けた「自然のエネルギー(アロマ・ハーブ・鉱物)」を含んだカラーオイルやカラーウォーターです。
よってカラーセラピーボトルは「色・植物・鉱物」の波動を発しています。
わたしたちが「カラーボトルを選ぶ」時、視覚的な「色」だけを選んでいるのではありません。
自分に必要な波動を、自分で選んでいる。
のです。
【カラーセラピーを創った人々~ニューエイジャー】
旧約聖書は「光」からはじまります。「LIGHT=GOD」神は光で象徴されます。
光はわたし達人間を含む自然万物を創造した「神そのもの」であり、自然も人も「神」の創造物です。
古い時代、人間の運命は神の手に委ねられ、個人の意思や自我は重視されませんでした。
80年代に英国式カラーセラピーを創始したニューエイジャーたちは、旧世代のように宗教的ヒエラルキーに縛られたり、自分の人生を運命論に委ねるのではなく、
「誰しもが、自分の意志でより自由に生きる」ニューエイジ(新しい時代)を築こうとしました。
カラーセラピーセッションは、
光(神)を透過する、自然のエネルギー(色・植物・鉱物)を「自分の手で選ぶ」
ボトル・セレクションからスタートします。
神に人生を委ねる宗教ではなく、自分の意思が関与しない天体や生年月日を準拠に運勢を決める占術でもなく、
Destiny(運命)ではなく、Mind(自分の意思) Tony Cooper/AL
を重視します。
「依存せず、自分の意思で自分の人生を創る」新しい意識を持つ人々のためのサポートツールなのです。
カラーセラピーセッションは、自分自身が自分の才能や可能性に気づく「自己認識」と、それらを生かしよりよく・自分らしく生きるための「自己成長」をうながすことを目的としています。
どのようなカラーセラピーがあるのか?カラーセラピーの種類
「カラーセラピーを学びたいけど、種類が多すぎてわからない」「どんなカラーセラピーが自分に合うか選べない」
そんなご質問を多くいただきます。
上の「カラーセラピーの歴史」に記したように、カラーセラピーはシャーマニズムから宗教、色彩象徴学、心理学、精神分析、ニューエイジャー…人間のさまざまな叡智の宝庫です。
ゆえに、各カラーセラピーシステム創始者も「心理分析寄り」「シャーマニズム寄り」「宗教的」の独自のコンセプトを持っています。
ロジカルな心理分析系が合う方、神話や天使など象徴学が好きな方、さまざまです。以下、簡単にご説明します。
心理分析要素が強いカラーセラピー
10色を使用。メインで使用する象徴はチャクラのみ。診断手法はリュッシャーキューブテストに近く、シンプルに「基本性質」「今の状況」「望む自分」を読み解く精神分析寄りのシステム。はじめてカラーを学ぶ方にお勧めです。
12色を使用(ペール・ディープ有)。タロット・数秘なども用いますが、創始者トニー・クーパー氏はマックス・リュッシャー博士をリスペクトしており心理分析要素も強い。心理分析と象徴性のバランスがベストなカラーセラピー。
15色を使用。根底に流れるメッセージはスピリチュアリズムなのですが、リーディング手法として「今現在の問題」を重点的に読み解きます。かなり詳細に分析しますのでカラーセラピストとしては分析的な要素も求められるシステムです。
象徴性を多用したカラーセラピー
12色を使用(ペール・ディープ有)。五行思想から神智学まで網羅した3層ボトルのトリコロールは、「色の意味性」のみならず、ボトル名の象徴性や五行サイクルの象徴性など、比較的象徴的(神秘的)要素が強いシステムです。上級者向け
イギリス生まれのオーラスプレーは4シリーズ44本を使用。「ボトルの色」より、元素論や神聖幾何学、新旧約聖書、チャクラ思想など世界各地の宗教・思想シンボルを冠した「名前」からのメッセージ要素が強いです。全てのスプレーはアロマとクリスタルエネルギーを含んでいます。
・オーラソーマ
12色を使用(ペール・ディープ有)。タロット・カバラ(生命の木)・サトルアナトミーまで。現在は「色と心」よりプロダクツのエネルギーとサトルボディの変容の方が重視されている気が。。
※当校では現在扱っておりません。
カラーセラピー無料診断~色と心の関連性
気になる色をクリックしてください。
カラーセラピストになるということ
服やインテリアを選んでいる時、ふと、
「あれ?最近妙にこの色ばかり選んでいるな…」
「あれ?昔はこの色嫌いだったのに…」
「自分が選ぶ色」に意識が向くことがありませんか?
また、お友達と会った時、
「あれ?珍しい色を着てるね」
という会話をしたことはありませんか?
「惹かれる色」「気になる色」には意味があります。
赤い服を着たい時、青い服を着たい時は同じ気分ではありません。
その色を手に取る「理由」はちゃんとあるのです。
日常の中で「普段と違う色を手にする自分」に気づいた時、人は「色」に意識が向くのではないかと思います。
「今までのわたしと違う気持ちになっている・変化が来た」
そんな気づきを、色は教えてくれるのです。
そのシグナルを紐解けたら楽しいと思いませんか?何気ないカラーチョイスの中に隠れた「自分の心の変化」を知り、人生に生かしたいと思いませんか?
女性の起業ブームの昨今、カラーセラピーを学ぶメリットとして「仕事にする」がフォーカスされやすいです。が、「色を学ぶ」本質は、
・色の意味性を学び、自分や自分の周囲の人たちの内面を照らす
・日常を取り巻く色の扱い方を知り、人生を豊かに彩る
自分や、周囲の人たちの人生を豊かに照らす知識や智慧を得ることなのです。
カラーセラピーで何がわかるの?
わたしたち大人は、対人・対社会に向け「理性的な」「~あるべき自分」像を持ち生きています。
「理性の仮面」が気づかぬうちに分厚くなり、「感情(ストレートな本音)」を覆い隠してしまうと、「自分で自分がわからない(選択できない・今、人生のどこにいるのか見えない)」
そんな状態を生み出します。
自分が、自分の手で選ぶ色。
占いでも・外部から与えられるご神託でもなく、自ら手を伸ばした色だからこそ、色に映し出されるのは「今知るべき、自分自身/本音」。
「答えは常にクライアントの中にある」
カラーセラピストは基本的に「通訳」です。
・言語化されやすい「理性」と異なり、
・感情や本音は「混沌」としている場合も多いです。
選ばれた色を媒体に、幾通りにも翻訳できる色の意味性を駆使し、そのクライアントさんだけの情報を言語化し、自己認識していただくサポートをします。