マックス・リュッシャー博士は哲学者(心理学者)です。スイス・バーゼル大学大学院在籍中の1947年、24歳で現在のリュッシャーカラーテスト(通称:ノーマルテスト/フルテスト)の原型である「Luscher Color Diagnostic Test」を発表しました。
リュッシャーカラーテストとはなにか?
リュッシャーカラーテストは「色」を用いて感情・心理状態を測定し、カテゴリカル概念モデル(6カテゴリー)で間の感情・行動を定義づけ、クライアント(または自分自身を)の人生が円滑になるべくサイコセラピーを行うクリニカルテストです。
海外の色彩心理学・カラーセラピー&カラーヒーリング創始者・実践者は、かならずリュッシャーカラーテストを知っています。そして少なからぬ影響を受けています。
正しいリュッシャー哲学を学び、リュッシャーカラーテストの探求・実践を続けることで、自分自身の・誰かの人生に役立てていただければ幸いです。
リュッシャーカラーテストとは?~CONTENTS
当ホワイトターラはリュッシャー日本本部(リュッシャー日本研究所/(株)プラネットワーク)認定サロンであり、リュッシャージャパン橋本代表の東京協力校です。
カラーサイコロジー~色彩心理学とは?
色を学んだ経験がない人も、
青は「落着きの色」赤は「元気の色」
色には「そういうイメージがある」ことは賛成していただけると思います。「イメージ」は曖昧な世界です。
あるトーンの赤を見て「元気」「パワフル」と思う人がいれば、同じ赤を見て「上品」と思う人もいるかもしれません。
赤を見て「国旗」を思い出す日本人がいる反面、紛争地帯の住民は同じ赤から「血と死」を思い出すかもしれません。
イメージは「抽象的で主観的(全人類が共有しにくい=心理学になりえない)」なので「全人類に共有される正解」はありません。
>>カラーセラピーは「色のイメージ」ありきの投影法です。色彩心理学ではありません。
代わってリュッシャーカラーテストは「色彩心理学」であり「精神論理学(サイコロジカル)」です。
第1に、リュッシャー博士が定義づけたのは「色」でも「色のイメージ」でもなく
「人類に共有される心の構造」~「基本四感情」
です。
「鎮静」-「興奮」
「緊張」-「解放」
2対の4つの基本感情は「全人類に共有される感情の対関係(バランス)」です。互いがシーソーのように行き来することで無意識にバランスを是正しています。
第2に、リュッシャー博士は46,000人を越える人々から統計を取り、上記「基本四感情」を「生理的に感じさせる」4色を4,565色から選び出しました。
「どの色から最も興奮を感じるか?または鎮静を感じるか?」
「色のイメージ」と異なり「生理的反応」は「人類に共有される、肉体のリアクション」です。個人の経験や記憶、国籍・文化・風土環境は関係ありません。
さまざまな国籍・性別・健康状態を持つ36,000名の被験者から選ばれたリュッシャーカラーは、
として「人類にとって共通の色の意味を持つ」色なのです。
リュッシャー4ベーシックカラー
鎮静
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刺激
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緊張
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解放
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リュッシャーカラーから引き出されるのは、文化も国も関係ない「生理的反応」~人類に共有される「色彩心理」です。
サイコセラピーを行う自己統制心理学
リュッシャーカラーテストの特徴は、
1 診断に言語を用いません(下記参照)。クライアントはただ「色の好き・嫌い」を主観的に選ぶだけです。
厳密に定義された客観的な意味を持つ色(基本四感情を最も生理的に感じさせる色)
2 それらの「色」を見た時に、クライアントは「好き・嫌い」という主観的評価を下します。
++(執着) +(好き) =(中立) -(嫌い) --(拒否)
・「++(執着)」「--(拒否)」で示される「過度な心理的アンバランス」。
・そこに隠れた「代償・償却」の欲求。
など、プロトコルフォーム(記録用紙)には「心理的なバランス・アンバランスとそこに至るプロセス」がありのままに記録されます。
セラピストがクライアントから「何かを聞き出す」「傾聴する」のではなく、クライアントはただ「自分の好みでリュッシャーカラーを選ぶ」だけ。
多くのカウンセリングやセラピーは「言葉を用いたコミュニケーション」を用いますが、「言葉」もまた曖昧なものです。
クライアント側の歪んだ自己認識(自己申告)や、クライアントとセラピストの間で起きる言葉の取り違い・誤った推測が付きまといます。
リュッシャーカラーテストには「クライアントが問題視している主観的な症状」ではなく、「問題の根本原因となる心理バランス」が表れるのです。
リュッシャービギナーコースでは、リュッシャー博士のロジック全般…4カラーや6カテゴリー概念、心理的な代償・償却の分析方法、そしてサイコセラピーの方法などの「基礎」を学び、クイックテストを施行する資格が取得できます。
色彩心理診断士(カラーサイコアナリスト)とは?心の体温計とは?
人類に共有される「客観的な意味」を持つ色(リュッシャーカラー)は、心を計測する「体温計」の役割を果たします。
「客観的意味を持つ色」(体温計)と、「主観的な好き嫌い」(体温)
・ある人は3番「興奮」を好み、同時に1番「鎮静」を退屈と感じるかもしれません。
このリアクションが個々の体温です。
高すぎたり・低すぎる体温は、「自分の所属・人間関係」や「自己評価」に対する価値観や、実際的な言動として表れます。
一過性の過度な反応なら問題はありませんが、長期に続くと周囲との軋轢や生きにくさ、心身症状が表れます。
ベーシックコースを履修した色彩心理診断士は、コラム(過度な偏り)や8カラーズ(感情)・フォーム(理性)の葛藤など、リュッシャーカラーテスト(フルテスト)を分析・診断するノウハウを学び、サイコセラピーを行う資格が取得できます。
データ分析の正しいノウハウと経験を持つ色彩心理診断士が診断&サイコセラピーすることで、リュッシャーカラーテストは精神論理学(サイコロジック)=心の体温計 として持ちいることが出来るのです。
ベーシックコースでは、プロトコルフォームを用いたリュッシャーカラーテスト(フルテスト)のノウハウを学び、リュッシャーカラーテストを有料で施行する資格が取得できます。
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リュッシャー8カラーズ
リュッシャーカラーテストの種類
リュッシャーカラーテストの本
現在、日本のマックス・リュッシャー博士の全著作権は(株)プラネットワーク(橋本俊哉代表/リュッシャー日本研究所)にあります。
リュッシャーカラーテストをより深く知る
リュッシャー博士が1947年にリュッシャーカラーテストを発表後、1967年頃にはアメリカの心理学者イアン・スコットによりリュッシャーカラーテストの一部(8カラーズ/ショートテスト)が英訳されました。この英訳によりリュッシャーカラーテストは世界的に広まります。
しかし、世界的に認知されている(英訳された)リュッシャーカラーテストは「ショートテスト」であり、リュッシャー博士の研究・功績(ノーマルフルテスト)のごく一部分でしかありません。
2006年4月、マックス・リュッシャー博士との契約の元、橋本俊哉代表(株 プラネットワーク/リュッシャージャパン)が日本でリュッシャーカラーテスト(ノーマルテスト)を紹介。
以後、毎年スイスのリュッシャー博士の元を訪れ親交を深めながら、日本でのリュッシャーカラーテストの普及に尽力。
2017年2月リュッシャー博士逝去後、リュッシャー博士の研究・功績とノーマルフルテストのクオリティを維持するためのリュッシャー財団がスイスで発足。
2019年1月にはウルリケ代表とリュッシャー財団主任講師アンドレアス博士が初来日。橋本俊哉日本代表の通訳でアップデート講座を東京・名古屋で開催。
2019年5月イタリアで「リュッシャー世界会議」が開かれ、リュッシャーカラーテスト(ノーマルテスト)のクオリティを世界基準で維持するための新規定に移行。
リュッシャージャパン(株 プラネットワーク)橋本俊哉代表もリュッシャー日本代表として財団と再契約を結びました。
2019年7月より、日本国内で1,000名を越える色彩心理診断士を対象に改訂後の資格移行&アップデート勉強会を東京・名古屋・熊本で開催しました。
2019年12月、東京でアンドレアス博士の「アドバンスコース」が開催されました。2020年秋には「第1回 リュッシャーアドバンスコース」が正式に開催予定です。